「痛みの原因は体の歪み」は本当か?

治療家の中で、「痛みの原因は体の歪みだ」と考えている方は相当数いるのではないかと思う。
かく言う私も、お客さんにはそのように説明することがある。
あまり専門的なことを言っても、理解できないだろうと思うからである。
しかし、果たして本当に「痛みの原因は体の歪み」なのだろうか?
曲げても痛くない/曲げていないのに痛い
真っ直ぐに立っている状態から、体を前に屈めたとき、横に曲げたとき、捻ったときというのは、体が歪んでいる状態である。
もし、痛みの原因が体の歪みにあるのだとしたら、上記のように体を動かしたとき、どこかに痛みを感じなくてはならない。
しかし、多くの場合、どこにも痛みを感じない。
その反対に、特に体を曲げていないのに、体はほぼ真っ直ぐな状態であるのに、体のどこかに慢性的に痛みを感じる人もいる。
また、体を曲げることで、歪ませることで痛みが軽減したりすることもある。
ということは、体の歪みは直接的な痛みの原因ではないということだ。
恐らくは、体に痛みを抱えている人の多くは、体に歪みがあると思う。
しかしながら、体の歪みが痛みを作り出しているわけではないのである。
「痛みの原因は体の歪み」ではないのである。